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 例えるならそれは、典型的な魔術の儀式。
 ファーレンハイトの艦橋ほどの広さはあるだろうか? 円形の暗室の壁際で、ビュウはげんなりと儀式を見守っていた。右にはマテライトとセンダック、左にはフレデリカとゾラ。横目でチラリと様子を窺ってみれば、表情は似たり寄ったりだった。それもそのはず。

 切れ目なく延々と紡がれる呪句の唱和。
 煙るほどに焚かれた香の甘ったるい匂い。
 床に描かれた魔法陣。
 その要所要所に置かれた燭台と、ろうそくのボンヤリとした灯り。
 やはり要所要所に立つ、怪しげな黒ローブを着た呪句を唱える魔道士たち。
 魔法陣の真ん中に据えられた寝台と、そこに仰向けに寝かされている金髪の娘。
 そして寝台の側に立ち、娘の額に手をかざして一際高く呪句を唱えている、単眼鏡(モノクル)を掛けた黒髪の魔女。

 率直に言おう。
 第一印象「金髪のお嬢さんを生贄に使っての魔王だか悪魔だかを呼び出す儀式!?」――にならない奴がいたら、是非ともお目に掛かりたい。何せ、入念に事前説明をされているビュウ自身でさえ、
(……で、これ一体何の儀式?)
 という具合なのだから。


 何の儀式かって?
 我らがヨヨ王太子殿下の治療術式に決まっている。


(大体さ、エナ小母さんも説明足らずなんだよ。「施術室にて魔法医学に則った治療の儀式を執り行う」って、それだけだったら、何て言うかこう、もっと白いもんを想像するだろ、白いもんをさ。白魔法なんだしさ。でもこれって――)
 儀式もとい術式に端っこの方で参加している黒ローブの一人の、ノリノリ、というかイってしまった表情を不安そうに見やりながら、
(黒魔法だろ、小母さん)
 もちろん、母の親友、実家のお向かいさんは答えもしない――
 部屋に反響する呪句を右耳から左耳に聞き流し、ビュウはこんな事に至ったそもそもの原因――単眼鏡(モノクル)の大魔女エキドナ=ハヴァーの診断を、脳裏に蘇らせた。


『一言で申し上げれば、精神寄生です』

『人の精神に、その人とは別の精神存在が寄生する事を、魔法医学ではこう呼びます』

『精神寄生の症状は、食欲不振、昏睡、体力減衰、そして無気力と抑鬱その他心神耗弱――そちらから提出された診療記録と、ほぼ一致する』

『人の精神の拠りどころは、頭蓋骨の内側――脳です。脳は容量が決まっている。その人個人の精神しか入りません。その人以外の精神が入り込めば、どうしても無理が生じます。
 紙風船を思い浮かべていただきたい。紙風船に息を吹き込みます。膨らむでしょう。そしてそれ以上息を吹き込もうとすれば、破裂する。つまり、そういう事です』

『単刀直入に申し上げよう。ヨヨ王女はヴァリトラ、リヴァイアサン、ガルーダ、この三体の神竜に寄生されておいでだ。一体でも負担の大きい精神寄生、それが三体によるものとなればどうなるか、説明せずともお解りでしょう』

『早急に殿下と神竜たちを切り離す術式を執り行う必要があります。ご決断を』


 マテライトやセンダックにしてみれば――
 由緒正しき聖国カーナの血統、ドラグナーの力を「精神寄生」という色気もへったくれもない言葉で片付けられたら、それはもう面白くもないだろう。エキドナの診断結果を聞いている間、特にマテライトはずっと苦虫を噛み潰したような顔をしていた。
 だからこその葛藤。ヨヨの健康を取るか、ドラグナーの聖性を取るか。
(考えるまでもない事なんだけどな)
 ビュウは思う。マテライトやセンダックも、本当は解っている事を。
 そう、考えるまでもないのだ。聖国カーナの血統? ドラグナーの聖性?

 それがヨヨと並ぶほどの価値を持っているものか。

 それでもそこで葛藤してしまうのは、あるいはそれも一つの忠誠なのかもしれない。ヨヨ個人ではなく、カーナ王家という偶像に対する。
 そして厄介な事に、偶像に対する忠誠だとか信仰だとかいうのは意外に強い。個人に対するそれを凌駕する事もあるほど。だからこそ――
(様子見の術式なんかやってる間にさっさと切り離しちまえってんだ)
 エキドナに言わせれば、施術前精査。精神寄生が具体的にどんな風になっているか、構造だとか深度だとかを何でもかんでも一切合財調べる術式診断が、今やっているそれである。
(悠長な事をやってる暇なんかないはずだろ。さっさと切り離して、神竜どもに引導を渡してやりゃ良いんだ)
 そうすれば、ヨヨも自分ももう少し心安らかに日々を過ごせる――

「――そんな、これは……!?」

 異変は、エキドナが上げたそんな声から始まった。
 思考に埋没させていた意識を眼前の儀式に戻す。呪句、治療術式の詠唱が中断していた。魔法陣に立つ施術担当の魔道士たちが動揺した顔でお互いを見、中央のエキドナに呼び掛ける。教授。先生。
「何じゃ……? 一体何が起こった?」
 ドヨドヨと広がる動揺の波紋に、マテライトが眉をひそめて身を乗り出す。センダックは不安げな様子で施術台のヨヨから目を離さず、ゾラとフレデリカも何が起こったのかとキョロキョロしている。ビュウもまた施術室を見回して、
「サウル――」
「来るな、ビュウ!」
 陣内の親友が肩越しに振り返って叫ぶが、踏み出しかけた足はもう止まらず、

 バシンッ!

 室内に突然響く破裂音。と同時に吹き荒れる突風。いきなりのそれに体の自由を奪われ、ほとんどの魔道士が悲鳴を上げて吹き飛ばされる。咄嗟に顔を手でガードしてやり過ごしたビュウは、かざした両手の隙間から、その光景を見た。
 部屋の中央。
 エキドナは立っていた。
 尚も吹き荒れてやまない風に飛ばされる事なく。ローブの裾をバタバタとはためかせて。かぶっていたフードを吹き飛ばされて。それでも尚、その場に立っていた。

 そしてヨヨもまた、立っていた。

 いつか――そう、キャンベルの森の深奥で見たのと同じ、あの純白の光をまとって。
 うっすらと目を開け、所在なげに施術台の上に立つその姿は、指一本動かすのも躊躇われるほど神々しくて、
「――――っ!」
 吐き気。
 胃の底から喉元へと突き上げてくるようなどうしようもないほどの嘔吐感が、ビュウを襲う。反射的に口元を押さえて、ビュウはハッとし、ヨヨを見上げた。
(この、吐き気は……!)
 それもまた、いつかと同じ。
(まさか……じゃあ――!)

『愚かな』

 声。
 奇妙な声が、響き渡る。
 ヨヨの高い声と、老人のものを思わせるしわがれた、おどろおどろしい低い声とが、全く同時に、ヨヨの口から漏れ出た。混ざり合う事なく、薄ら寒いほどにただ重なり合うだけの不協和音が、淡々と、しかし厳然と傲然と、場にいる者たちを打ち据える。

『我を、我らを、切り離す、と? 愚かな、愚かな、愚かな。お前たち人間にそんな事が出来ると? この娘から、我らを? 無駄だ無駄だ無駄だ』

 ニィッ、と。
 ヨヨが、笑う。
 だがそれはヨヨの笑みではなかった。ビュウは知っていた。それはヨヨの笑みではない。ヨヨはあんな風に笑わない。あんな風に、誰かをただ嘲笑うだけの、壊れた満面の笑みなんて!

『我らは神竜! 在りて在り続ける事を望むもの! 我らの在るべき理はこの娘の内にあり、そして我らの想いは未だ果たされず! 故に我らはここに在り! この娘、不全なるドラグナーの内に!』

 瞬間的に、腹の底がカッと熱くなった。その熱は吐き気を容易に焼き尽くし、油の上を滑るがごとく喉元へと駆け上ってくる。
「ふざけるな……!」
 まなじりを吊り上げ、ヨヨの姿を借りたそいつを睨み据え、ビュウはその熱を吐き出した。
「誰がてめぇらを望んだ!? 一体いつ、誰が、てめぇらに『ヨヨに入ってください』っつった!?」
「ビュウ、駄目だ、刺激したら――」
 いつの間にか傍に来ていたサウルの制止の声も耳に入らない。彼を押し退け、ビュウは尚叫ぶ。
「在り続ける事を望む!? 想い!? そんな事知るか! 何でも良いから、さっさとヨヨから出てけ!」
 怒声が反響する。
 しかしそいつは、ヨヨの目で、つまらなさそうにビュウを見下ろすだけ。
 ――いや。

『――くはっ』

 口が、裂けたのではないかと思うほど、

『くははははははははははははははははははははははははははははははははははははははははははははははははははははははははははははははっ!』

 白い喉をそらせ、顎関節が外れるのではないかというほどに大口を開けて、そいつは耳を聾するほどの哄笑を上げた。

『無駄だ無駄だ無駄だ無駄だ無駄無駄無駄無駄無駄無駄無駄無駄無駄っ! この娘から出ていく!? 無駄に決まっている! そんな事』
 と。
 不意に声量を抑えて。
 静かな口調で、そいつは、ビュウを見据えてはっきりとこう言った。

『汝もまた、知っているはずだ』


 次の瞬間。
 あの白い光は音もなく掻き消え。
 ヨヨの体は力を失い、クタリと施術台の上から崩れ落ちた。
 それを受け止めたエキドナが周囲の魔道士たちに大声で指示を飛ばしているが――

 神竜の言葉が耳に残っていて、ビュウにはそれが聞こえていなかった。



 その後、ヨヨの容態は悪化した。
 高熱と嘔吐、そして時折錯乱。それらが収まっても予断の許さない状態が続いた。

「この状況、どうされるつもりかハヴァー教授! これでヨヨ様にもしもの事があれば――」
「私を斬られるか、マテライト卿? それも結構。だが忘れられるな。現在のゴドランド、いやオレルスで殿下の治療を出来るのは私だけである事を。私を斬った後殿下がどうなるか、よく考えられるように」
「……」
「私とて医者の端くれ。決してこのままでは終わらせません」


 こうして、ヨヨの長期入院が決まった。
 当然ヨヨを欠いての行軍など出来るはずもなく、反乱軍もまた、進軍を一旦停止してゴドランドに長逗留する事となる。



 そして、半月が経った。



 ゴドランドの冬は、早い。
 上層のラグーンの影が差し込む事で、日照時間が他より極端に短いゴドランド。だから平均気温は他よりも低く、秋本番へまっしぐらのはずの九月終わり、木枯らしと言っても良いような寒風が吹きつけてくるようになっていた。

「こんなの序の口だよ、ビュウ。あと一ヶ月もすれば雪がちらつくようになる」

 冬の装いをしてきたビュウを見て、サウルはそう苦笑した。君は昔から冬が苦手だったっけ。呟く彼はこの寒いのに薄着だった。そういえばメロディアも薄着だったな。ゴドランド人は冬に強い。
 訪れたのは、エキドナの研究室だった。主人であるエキドナは、今は医局の方にいるらしく、研究室にはサウルしかいない。怪しげな模型、山積みされた専門書、不穏げな雰囲気を醸し出す実験器具。それらの質量によって圧迫されている、広いはずなのに狭苦しい研究室の中に通されて、ビュウはふと既視感を味わった――どこかで見た事あるなと思ったら、ああそうだ、俺の部屋だ。
 研究室には、応接セットらしい物はなかった。ビュウは、常ならば学生が座るであろう簡素な丸椅子に、勧められもしないまま座る。その側には長机。整理されていない実験のデータだとか論文の走り書きだとかを眺めていると、サウルがどこからか引っ張り出してきた書類を片手に戻ってきた。
「さて、早速だけど話を始めようか」
 眼鏡を中指でクイと押し上げて、彼は書類を机の上、ビュウの目の前に置く。
「お姫様の、病状について」
 書類の名は、診療記録という。


 長期入院中のヨヨ。現在に至るまでファーレンハイトに戻ってきていないから、彼女の看病だとか診察だとかは、半月近く反乱軍(こちら)の手を離れている事になる。
 だからこうして、定期的にサウルやエキドナから報告を受ける必要があった。


「芳しくないね」

 のっけから核心を突いてくるサウルの言葉は、親しい知人の事を話題にしているとは思えないほど、冷ややかで淡々としていた。
「前も説明したけど、精査の結果、寄生体はこちらの予想以上にお姫様の精神に深く取り憑いている。根を張っている、と言うか、これはもうほとんど癒着のレベルだね。治療チームの見解は、切り離しは完全に不可能。お姫様が持たない」
「それはこの間聞いた。それで?」
 先を促す声は自分でもそれと判るほどに不機嫌そうぶっきらぼうだった。まるで八つ当たりみたいだ。しまった、そう思うビュウの前でサウルは苦笑して大仰に肩を竦める。
「まったく、君って奴はお姫様の事になると本当に性急だね。解るけど。
 で、問題の病状だけど、今言った通り、芳しくない」
 芳しくない――
「サウル」
 心持ち目を細めて、ビュウはサウルを真正面から見据える。睨むように。
「誰が遠慮しろ、っつった?」
「なら、はっきり言う。――こちらとしてはお手上げだ」
 ガタンッ。
 丸椅子を蹴倒して、ビュウは立ち上がった。一方、見上げてくるサウルの目には、これといった動揺も怯えもない。代わりに、穏やかさと冷静さが同居した声音で、
「座ったらどうだい?」
「……悪い」
 椅子を起こし、座り直す。深呼吸を、一つ、二つ。軽く目を閉じ、心の中で三つ数えてから、再び目を開けた。
 そうして時間を掛けて気分を落ち着かせて、ようやく口を開く。
「続けてくれ」
「分かった。
 で、お手上げと言った理由だけど、まず第一に、――これは散々説明したね――打てる有効な手が見つからない」
 ヨヨ自身の負担を考えると切り離しは出来ない――それはこの間、エキドナから散々説明を受けていた。切り離しをしようとすれば神竜たちの抵抗に遭うし、その負担は全てヨヨに向かう。そして最悪、彼女の精神が崩壊する。
 それほどまでに、神竜たちはヨヨの精神に巣食っている。深く、深く。
「第二に、お姫様自身の衰弱が激しい。三体も寄生されている今、体力を回復させるのも困難だ。寄生されているのが一体だったら、まだ何とかなったかもしれないんだけど」
 ヴァリトラに寄生された段階で、というのは無理だったにしても、せめてガルーダと接触する前に治療を始めていれば。あの時、「嫌な事は先に済ませてしまおう」とか言ったヨヨを強引にでも説き伏せていれば。
 状況は、違っただろうか?
「第三に、……もしかしたら、これが一番大きいかもしれないね」
 と。
 サウルは、診療記録から視線をビュウに移し、珍しく射竦めるような鋭い眼差しを向けてきた。

「お姫様には、積極的に『生きたい』という意志がない」

 ドクン。
 沈黙。
 ドクン。
 静寂。
 ドクン。
 サウルの、常にない鋭い眼差し。
 ドクン。
「生きたい」という積極的な意志――

「まさか、僕が気付いていないとでも思っていたのかい、ビュウ?」

 追い討ちを掛けるようなサウルの言葉は、いつになく厳しい。

「お姫様が生きたがっていない事くらい、とっくの昔にお見通しだよ。僕だけじゃない。治療チームも、多分君のところのプリーストたちも、全員。
 そりゃ確かに、治療に専念している素振りは見せてるし、こちらにも協力的だ。少なくとも、現状よりマシになろうという意志は見て取れる。けどね、完治しようという気はない。むしろ――そうだね、あと少しだけ生きたいけどそれ以上はどうでもいい、って感じだよ、今のお姫様。
 意識的になのか無意識的になのかはともかく、彼女は自暴自棄になっている。だからどんな治療も根本的な解決にはならない。その場しのぎだ。ただでさえ精神治療というのは本人の意志が重要な鍵になる。お姫様にその気がなければ、僕たちがどれだけ頑張って切り離し以外の治療法を探し、試そうとしたところで無駄だ」

 スラスラと、澱みなく――
 まるで、そんな風に説明する事をあらかじめ練習していたかのように――
 サウルは、一方的に畳み掛ける。
 けれどビュウは答えない。口を挟まない。何故なら、

「図星だろ?」

 沈黙を守るビュウに、彼はフッと笑った。どうしようもないなぁ。そんな言葉が聞こえてきそうな苦笑い。
「君がさ、知らないはずないんだよね。お姫様がそういう気でいる、なんて。他の誰ならともかく、君だけは、知らないはずがないんだよ」
「…………」
「勘違いしないでくれ。別に責めたいわけじゃない。ただ――そうだね、これは友人としての質問だ」
 そうしてサウルはビュウの顔を覗き込んでくる。どことなく悲しい光を宿した黒い双眸を、ひたと据えて。

「君たちは、まだ、心中する気でいるのかい?」


 ふと思う。
 ヨヨはまだ、死にたいのだろうか。それとも、生きたいのだろうか。


「七年前の今頃だったかな。僕がさ、ゴドランドの短期留学から戻ってきた時。あの時にはもう、君たち二人は変わっていたね。すっかり、変わり果てていた。一体何があったのか、僕は何度かそう聞いたよね。でも、君たちは僕に話してくれなかった。何も。
 ……時々思うよ。あの頃、ゴドランドに留学なんかしなければ、僕は君たちとその出来事を分かち合う事が出来たのか、とね。昔よくした悪さみたいにさ」


 そして、思う。
 俺は、どうしたいのだろうか。


「でも、忘れないでくれ。――……僕は、君たち二人が生きていてくれて、生きて君たちともう一度会えて、本当に嬉しかったんだよ」

 親友の涙声を聞いても尚、ビュウには答えが出なかった。



 その更に数日後。
 ビュウたち反乱軍の幹部は、ゴドランド行政府を訪れていた。
 そして、ゴドランド共和国評議会議長と会談した。
 会談の目的は、ゴドランド政府からある物を受領する事。
 それを受け取り、中身を改めたビュウは鋭く目を細めただけで、具体的に反応を示したのはマテライトやタイチョーだった。
「マテライト殿、これは……!」
「サウザーめ……何と大胆不敵な」
 議長から受け取った物。それは、ゴドランド政府を介してグランベロス帝国から送られてきた物。
 親書。


『反乱軍に告ぐ。
 神竜ユルムンガルドは、砂漠の地ダフィラに眠る。
 ダフィラにて、余と対決せよ』


 ついに来るべき時が来た。
 そう思う一方で、ビュウはふと、数日前に答えの出なかった問いを、胸中で繰り返した。


 俺は、どうしたいのだろう。

 答えは、出ない。

 

 

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