昼過ぎ、サウル=ハヴァー(十二歳)は留守番をしていた。
 母はいない。仕事だ。母エキドナの仕事は魔法医で、同じ王都中地区の、少し離れた所にある診療所で働いている。夕方頃には帰ってくるが、それは仕事が立て込んでいなければ、だ。仕事が立て込めば――すなわち急患を診なければいけなかったり、緊急に手術をしなければいけなくなったりすれば、帰宅時間は容易に遅くなる。
 遅くなったら遅くなったで、お向かいさんが夕飯に招待してくれたりする。母に頼まれた診療所の事務の小母ちゃんも様子を見に来てくれる。だから、母が遅くなる事自体は特に何の問題もない。まあ、少しだけ寂しいが。
 ――問題は、別にある。
 母は帰ってくる時、玄関から入ってくる。当たり前だ。常識だ。そこがおかしい、問題だ、という方がおかしいくらいに至極当然な事実だ。
 お向かいのお姉さんも玄関のノッカーを叩いてサウルを招いてくれる。事務の小母ちゃんもノッカーを叩いて訪問の意志を表わす。
 家族も隣人も来客も、やってくるのは玄関から。どこの国でもどこの家でも共通する、ごくごく当たり前の常識だ。いや、常識以前の問題、森羅万象を構築する不変的かつ普遍的な法則と言ってもいいだろう。
 それなのに、
「…………」

 ――コンコン。
 コン、コン。

 サウルは今、台所にいる。
 より正確に言えば、簡易竈と流し台の脇、勝手口の扉の前である。
 ノックの音は、そこから聞こえてくる。コンコン、コンコン、と。
 扉を開けるまで何度でも叩くぞ、という執拗さが垣間見えるほどの回数。
 首を傾げながらも、サウルはドアノブに手をかけた。一体誰だ? 勝手口から入ってこようとするなんて非常識にもほどがあるが、かれこれ五分近くも放置しているのにノックの強さが変わらない、という事実に彼は少し安心していた。苛立って激しく叩かない、という事は、少なくとも害意はなさそうだ。
 開ける。

 ――ガチャリ。

「こんにちは、サウル」

 果たして、そこにいたのは。
 目深にかぶった鍔の広い帽子を片手で上げてこちらに顔を見せる、金髪緑眼の愛らしい少女だった。
 白い帽子に、白を基調としたワンピース。上品だが同時に庶民的で、「ちょっといい家のお嬢さん」という風情である。
 その後ろには、こちらは別に珍しくも何ともない、お向かいに住む同い年の「幼馴染み」――という事らしいが、個人的には二年前が初対面なので、ただ普通に悪友と呼びたいのだが如何だろう――が何やら鋭い眼光で左右を警戒している。
 ともあれ、少女の方である。サウルは目を瞬かせ、
「あれ? お、おひ――もがっ!?」
 お姫様、と言おうとした矢先に目にも留まらぬ速さで繰り出された少女の白い手に口を塞がれた。そしてそのまま押されてサウルは台所に戻り、少女とお向かいの幼馴染みは問答無用に家に入る。
 バタン。扉が閉まる音。金髪碧眼で十二歳らしさが余りない幼馴染みは、一体何がしたいのか、そのまま扉に耳をつけた。まるで外の物音を窺うような。
「――って何なんだよ、お姫様、ビュウ!」
「しーっ。駄目よサウル、大声出しちゃ。気付かれちゃうわ」
 小声で、しかし語気鋭く告げるヨヨ。その、何かこの状況を楽しんでいながらも真剣な様子と、悪友ビュウの放つ雰囲気がややピリピリしていてるのとで、さすがにただ事ではないと思い至る。
「……何かあったの、お姫様?」
「ヨヨ、でいいわよぉ」
 と、膨れる顔は愛らしい。
 その表情のまま、カーナ王国ただ一人の王女にしてビュウ繋がりでサウルと友達になったヨヨは、こう言い放った。

「尾行されてたの」

「び……尾行?」
「そ。ね、ビュウ?」
「撒くのが面倒だったなぁ。――とりあえず、感づかれてはいないかな」
 ヨヨは楽しそうに笑っていて、扉から顔を離したビュウはまるで他人事の口調だ。
 脈絡などどこにもない事態にぽかんとしながらも、サウルは情報と状況を整理する。
 まず一つ。顔つきと体つき以外に子供らしさが余りないビュウは、十歳まで傭兵として生きていた(らしい)。しかも『逃げのアソル』なんていう捻りも面白みもない二つ名を仲間たちから貰って。何でも、脱出や撤退の作戦を考えるのが得意だったとか。更には二年前に大きな作戦を成功させたとか――君、十歳だったんだよね? と問いたくなるのは間違ってはいないだろう。
 二つめ。ヨヨはこの国ただ一人の王女だ。そんなやんごとなき方は、普通ホイホイ城下に下りてきたりしない。守り役のマテライト卿や、その息子の一人ナルス伯子がいつも傍に仕えているが、この姫は型破りな事にそれを振り切って城下に忍んでくるのだ。二年前、ビュウと出会ったのもそんな折だったという――のは、さておいて。
 そんなわけでヨヨ姫様脱走の際には城の侍従や騎士たち、場合によっては親衛隊が動くほどの騒ぎになる。
 が、その「動き」は追跡であって、尾行ではない。尾行であってはならない。
 そう、尾行。
 これが三つめ。
『逃げのアソル』をして「撒くのが面倒だった」と言わしめる尾行――
「……もしかして、かなり面倒な事になってる?」
 と恐る恐る尋ねるサウル。だとしたら、大変申し訳ないが、可及的速やかに出ていってもらいたい。
「あら、そんな大した事じゃないわ」
 対するヨヨは、本当に大した事ではないように言ってくる。
 あっけらかんと。
 本当に、何でもない口ぶりで、

「下手な動きを見せると失脚を目論まれたり、最悪命を狙われるかもしれないってだけで」

「それって十分一大事だよね!?」
「でけぇ声出すなよサウル」
「君は何で落ち着いてるのさ!?」
「大した事じゃないからよ。ねえ、ビュウ?」
「うん」
 ――……確かに、そうかもしれない。
(って思ったら負けだよ僕! 落ち着け僕!)
 一国の姫君が、下手したら命を奪われる。それは国家級の一大事のはずだ。
 が、一方で、やはりヨヨとビュウに心の中で頷き返している自分がいる。サウルはそれを諦めにも似た気持ちで自覚する。
 それくらい、ヨヨの立場というのは危うく、微妙だ。


 ――現カーナ王、すなわちヨヨの父に妃、正妻はいない。


 ヨヨはある年の初め、突然国民の前に姿を現わした。元旦に王宮前広場に面したバルコニーで行なわれる朝賀で、まだ幼い少女が不安げな面持ちで国王の隣に立っていたのだという。そして王は、その少女を自分の娘と国民に紹介した。
 国民は、愛らしい王女の突然の登場に大いに驚いた。
 王家の姫君らしい気品溢れる愛らしさと、女王として立つであろうその将来に大いに熱狂した。
 そして、母親に関して様々な疑問を持った。
 王に妃はいない。ヨヨの母は王の正式な妻ではない。ヨヨの母は死んだのか、それとも正式な妻として迎えられない立場の者――例えば、どこぞの貴族の妻だとか、あるいは卑賤の身分の者とか――なのか。いやそもそも、ヨヨは本当に王の実の娘なのか。妃も迎えず、愛人は何人かいるけれどその誰とも子供を作る事が出来ない事に焦った王がどこかから連れてきた、縁もゆかりもない娘ではないのか。
 母親疑惑はヨヨの正統性を疑問視する声に変わり、それは今も王宮の内外で思い出したように声高に主張される。
 とはいえ、実際問題としてヨヨは明らかに王家の娘だった。金髪緑眼は父王と同じだし、顔立ちも似ている。今は亡き先王とその妃を知っている年寄りなどは、ヨヨと祖母がよく似た顔立ちである事を嬉しそうに、感慨深げに話す。
 しかし、生まれてから八年も隠されてきたという事実が、見た目にも明らかなヨヨの正統性に水を差す。
 だからヨヨは王宮では結構厳しい立場にあり、こうして城下に下りてくるのはその息抜きだ。そしてサウルとビュウは、実際にヨヨが命を狙われた場面に何度か遭遇し、助けているのだった。


 要するに勝手口から来たのは、玄関だと「敵」に捕捉される可能性があるからだろう。確かに監視は玄関の方がやりやすい。勝手口が面しているのは、人とすれ違うのも難しい路地未満の極細の道だ。
「――……それで、今日はどうしたの?」
 一体誰に狙われているの、とはサウルは聞かない。無駄だからだ。王室は今王とヨヨだけだが(王妹は何年か前にキャンベルに嫁いだ)、カーナ王家の血を引く貴族は割りと多い。ヨヨさえいなければ次期カーナ王になれる――そう考えていそうな阿呆な手合いが。
「実はね、サウルにお願いがあって来たの」
 これにはビュウも表情を変えた。初耳なのか。では、いつも通り王宮から抜け出してきたヨヨと合流して、それから尾行に気付いた、という事か。今日は何して遊ぶか、そんな話をする前に。
「何?」
「あのね」
 帽子を取ってヨヨは言う。
 空に輝く太陽のような、弾けんばかりの笑顔で。

「クッキーの作り方を教えてほしいの!」

 ――……いや、それ、お向かいのお姉さんでしょ。

 ただヨヨがあんまりにもキラキラした笑顔を見せているものだから、さすがにサウルもビュウも突っ込めなかった。





 どちらにしろ、お向かいのお姉さんことビュウの姉アルネは仕事で昼間はいない。
 そして、料理の本くらい書庫にあったはずだった。
 ハヴァー家の蔵書は一万冊を超える。
 何せ主のエキドナ=ハヴァーは古代魔法と魔法医療の権威である。諸々の事情で故郷を離れ、このカーナ王都の片隅でひっそり魔法医をしている母だが、ゴドランド最高学府で教授をやっていた過去は伊達ではない。
「ところで、何でクッキー?」
「実はね」
 サウルの案内でビュウと共に書庫に入ったヨヨは、どこか弾んだ口調で答えた。
「私の婚約者が決まるかもしれないの」

 どこの物好き!?

 愕然と目と口を大きく開けてヨヨを見つめるサウルとビュウ。そんな二人を無視し、ヨヨはうふふと笑う。
「エリック=グラントという方よ。グラント侯の次男で、私より六つ上だから、今年で十八歳ね。素敵な方なんですって。王家の血を引いてらして、れっきとした王位継承権保持者なのよ。確か第十八位だったかしら。
 今度その方と会う事になったの。お茶会よ。将来私の旦那様になる方かもしれないから、私の手作りクッキーを食べてもらいたいな、って思ったの。でも、王宮の厨房で教えてもらったりしたら、女官たちからエリック侯子にバレてしまうでしょ? だから、本当はビュウのお姉様に教えてもらいたかったんだけど……」
「姉さん、今日仕事だって」
「ナルスにも聞いたわ。そういえば、どうしてナルスは知ってるのかしらね?」
「さあ?」
「じゃあしょうがないから、サウルの家で教えてもらって、ついでに貴方たちに食べてもらおうかな、って」
 するとビュウはげんなりと、
「毒見か俺らは」
 サウルは困惑して、
「っていうか僕らクッキーの作り方なんて知らないよ」
「あれだろ? 小麦粉と牛乳適当にぶっこんで焼くんだろ?」
「え? 卵は?」
「いるっけ?」
「いらないっけ?」
「……まさかエナ小母様がいないなんて思いも寄らなかったわ」
 今日は平日だよお姫様。
 という突っ込みはさすがにしなかった。今日はやけに上機嫌だが、ヨヨはこれで癇癪を起こすと色々怖い。そう、色々と。
「しょうがないわ。おとなしく本を読ませていただくわ。勝手に見させてもらうわよ、サウル」
 肩を竦め、ヨヨは本の物色を始めた。
 蔵書、一万冊。学校の図書室が可愛く見えてしまう数だ。書庫にしている部屋の四方の壁は本棚で埋まり、そこは本で埋め尽くされ、きちんと整理されている。納まりきれなかった本が、ジャンル別に分けられて絨毯の上に置かれていたりした。
 ビュウもヨヨも、サウルの家には出入りしている。どの本棚にどんな本があるのか、二人は大体把握していた。実際、ビュウは最近ハマっている歴史関係の本を読もうと、入り口から見て左側の壁際の本棚を眺めている。
 と――そこで、サウルは不意に気付いた。
「……お姫様?」
 その呼びかけで、ビュウも気付く。
「何、探してんの?」
 ハヴァー家の蔵書の比率は、魔法関係が七割でそれ以外が三割。分かりやすく言えば、ビュウがいる左側の壁が料理の本もありそうな棚だ。
 それなのにヨヨは、入り口から見て正面やや右寄りの本棚の前にいる。
「クッキー作りに必要な本よ?」
「いや、料理はそっちじゃなくて――」
「――あ、あった、これだわ読みたかったの!」
 サウルの言葉を皆まで聞かず、ヨヨは歓声を上げた。踏み台を持ってきて昇り、目当てらしい本を手に取る。
 サウルは見た。
 そしておそらくビュウも見た。

『呪殺・暗殺用毒草大全――自生植物から品種改良種まで』(E.ハヴァー著)

「「ってちょっと待て――――っ!」」
 二人の絶叫が書庫を震わせた。ヨヨは目をぱちくりとさせて、
「……何よ、二人とも」
「ヨヨ、おま、その本が何なのか分かってんのか!?」
「あのさお姫様、それ、僕の母さんが書いた毒草の本だよ!? クッキー作りの本は――」
 すると、
「……あのねぇ、二人とも」
 ヨヨは何故か、呆れ果てたと言わんばかりの声を漏らした。
 そして、どことなく馬鹿にした眼差しを向け、

「誰が、いつ、『料理の本を探してる』って言ったの?」

「「……え?」」
 サウルとビュウは、同時に聞き返していた。





 要するにね、下衆なのよ。

「……誰が?」
「だから、そのエリック=グラント第二侯子」

 毒草の図鑑をめくりながら、ヨヨは何でもない口調でそう言った。サウルはビュウと顔を見合わせるばかり。
「いやだって、お前」
「さっき何か、すごく嬉しそうにしてなかったっけ?」
「嬉しい、って言うか面白いわよ。抱腹絶倒よ。だって下衆と婚約するかもしれないのよ? 楽しいじゃない」
 どこが?
 と首を傾げるような事をあのキラキラとした笑顔で言うものだから、ああこの人やっぱり普通と違う人間だ、とサウルは再認識する。と言うか、お姫様と比べると、僕って結構一般人?
「どこが下衆かって言うとね、そいつ、どうも王宮仕えの女官や侍女の中で好みの女の子がいたら人気のない場所に連れ込んで襲ってるらしいのよ。知ってる? 特に女官は、『王の女』なのよ?」
 というのは昔の話で、今は侍女と共に「王の庇護下にある女たち」だそうだ。しかし、実際に王宮仕えの女官が「王の女」、言わば妾候補であった時代はあったらしく、その頃の名残で女官や侍女に乱暴を働く事は王への反逆と取られかねない蛮行だ、とヨヨは説明した。
「……で、そんな奴は気に入らないから毒入りクッキーで殺しちまおう、って?」
「誰がそんな乱暴で粗がありまくる策を取りますか。ただの示威行為よ」
「お姫様、示威にしては過激だよ」
「過激くらいがちょうどいいのよ。そうでないと私、女王になれないわ」
 ふん、と鼻息荒く吐き捨てるヨヨ。それは蛮行を働く貴族への怒りにも、自分の正統性を疑う者たちへの憤りにも取れる。
「今日私たちを尾行していたのが、まさにそのグラント侯の手先よ。奴ら、どうにかして王位を手に入れたいみたい。それで私の動きを警戒しているのよ」
「じゃあ、わざわざうちに来たのは」
「王宮の図書室なんか使ったらそれこそバレバレだわ」
 何故か胸を張るヨヨ。ビュウは、疲労混じりの溜め息を漏らした。
「普通に断れよ」
「嫌ねビュウ、それじゃグラント侯の野望を完璧に叩き潰すなんて無理じゃない」
 ヨヨは、笑う。

 鮮やかに、
 弾けんばかりに、
 そして堂々と、凄絶に笑う。

「私の目的はただ一つ。不用意に私のものに手を出したらどうなるか、グラント侯を初めとする王位に群がる有象無象共に知らしめてやる事よ」

 それで、毒入りクッキー?
 ビュウは渋い顔で唸った。
「……それはちょっと強引だろ、ヨヨ」
「そう?」
「そうだね。やり方が悪い」
 同意したサウルにヨヨはむぅと唸り、
「じゃあ、どうすればいい?」
「まずは素行調査だろ、そのドラ息子の」
「物証固めも必要だよね。あと、出来ればグラント侯の政敵を味方につけておきたいな」
「毒入りクッキーはそれからだろ」
「当然死なない程度の毒性だね」
「でも出来れば、向こうが用意した菓子を食って中毒を起こした、っていう演出に持っていきたいな」
「更に望むなら、しかし中毒の原因となった菓子はお姫様が用意した物だ、とグラント侯だけが気付くように仕掛けたいね」
「で、素行調査の結果と物証を全部侯爵に見せつけて」
「その上で、お姫様は言うんだよ」
 ビュウは笑う。
 サウルも笑う。
 そして、ヨヨも笑う。

「……『私のものに手を出したらどうなるか、解った?』」

 三人の笑い声が、書庫に弾けた。
 ひとしきり笑って、ヨヨが歓声を上げる。
「面白い! そっちで行きましょ! やっぱりいきなり強硬手段は駄目よね!」
「当たり前だろ! お前、そういうのホント駄目だな!」
「っていうか穴だらけだよお姫様! そんなんじゃいくらでも言い訳されちゃうって!」
「だって手っ取り早く害虫駆除したかったんだものー。駆除って言ったら、やっぱり毒でしょ? なら毒入りクッキー、って」
「安直すぎ」
「自分から失脚材料プレゼントしてどうするのさ」
「まったくだわ。――あーあ、陰謀ってやっぱり苦手だわー」
「苦手じゃ駄目だろ、王族が」
「ホントにね」
 そうして三人はまた笑う。
 ケラケラと、楽しそうに、悪戯の計画を考えるそこらの子供のように。
 ヨヨは二人を改めて見る。
「じゃあ、ビュウ、サウル」
「おう」
「うん」
 三人は、笑う。
 鮮やかに、弾けんばかりに、凄絶に。

「私の王道のために、今回も手伝ってちょうだい」
「「喜んで、姫様」」





 二ヶ月後、かねてから噂されていたエリック=グラント侯子とヨヨ王女の婚約話は立ち消えする。
 それがどういった事由によるものか、知る者は少ない。

 

 


 突貫作業でトンデモ話を書いてみた。楽しかったです。

 どこかで書いたかもしれませんが、ビュウとヨヨ、そしてそれにオリキャラのサウル君を加えた三人は、脅威の悪戯トリオです。悪戯しすぎて腐敗した貴族とか軽く粛清しています。
『心〜』本編より九年前、ビュウとヨヨが奈落に落ちてサウルが蚊帳の外に置かれるよりも前の、三人の日常でした。こんな日常嫌だ。

 

 

 

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